被相続人を死なせた相続人
さて、今回のクイズはちょっと怖いテーマです。図のような場合、本来であれば相続人は律子さん・小太郎くん・小次郎くん（下記相続の優先順位参照）ですが、何と、子である小次郎くんが太郎さんを故意に死なせてしまったのです。
このような場合、誰が相続人になるのでしょう？
相続人が被相続人を殺害した場合、相続には何か影響があるのでしょうか？
今回は２択です！正しい相続人だと思う番号をお選びください！
（１）影響なし⇒律子さん・小太郎くん・小次郎くん
（２）影響あり⇒律子さん・小太郎くん
【相続の優先順位】
順位１ 子
順位２ 父母
順位３ 兄弟姉妹
※配偶者は上記最優先の者とともに相続人なる（常に相続人）
正解は下をクリック！
答え
では、答え合わせです！今回、子である小次郎くんが太郎さんを死亡させてしまったことにより、相続が開始しました。
このような場合、何か相続に影響するのかということですね。
小次郎君が故意に太郎さんを死なせた場合、小次郎くんは刑事罰を受けることになりますね。実はこの場合、小次郎くんは相続人になれません！
「被相続人を死亡させて刑に処せられた者は相続人になれない」と法律で決められているからです。
そう、本来相続人である小次郎くんは、被相続人である太郎さんを殺害したこと（有罪確定）により相続人ではなくなるのです。
これを「相続人の欠格」といいます。
ということで、正しい相続人は（２）律子さん・小太郎くん になります！
やはり、被相続人を自ら殺害し相続を発生させた人が、他の人と同じように相続するのはおかしいですよね。
いかがでしたか？
ぜひ他のクイズにもチャレンジしてみてください！
