会社の登記のはなし~合同会社と株式会社の違い~

掲載日:2022.09.11

合同会社とは、株式会社で言うところの「株式」の代わりに、「持分」によって構成される会社のことです。
※今回は触れませんが、持分で構成される会社(持分会社)には、合同会社の他に合名会社と合資会社もありますが、株式会社としくみが似ているのが合同会社です。

合同会社と株式会社の大きな違いとして、合同会社は、株式会社ほど所有と経営が明確には分離されていないという特徴があります。
株式会社の場合、出資者が株主となり会社の所有権を取得しますが、経営は取締役を選任して行わせるため、所有と経営が分離されています。
一方、合同会社では、出資者は社員(持分保有者)となり、原則として経営にも関わります。
また、株式会社は、株式を公募することで、新規の出資を募集し資本を拡大することができますが、合同会社では、株式会社のような公開での持分売買が行えないため、資本拡大が難しいという特徴もあります。
このような特徴から、株式会社と比較すると、合同会社はより小規模で小回りが利く会社経営には適していると言えるかもしれません。

会社を設立する際は、合同会社という選択肢もありますので、将来の経営イメージも考えた上で検討するとよいでしょう。

では、また次回お楽しみに!

司法書士たつみ