成年後見のはなし~登記事項証明書について~

掲載日:2021.08.21

成年後見制度を利用すると、その内容が「登記」されます。
不動産や会社(法人)だけでなく、成年後見についても登記がされているのですね。

ただ、不動産や会社と異なるのは、成年後見の場合、登記された内容が記載された「登記事項証明書」を関係者しか取得できない点です。
それと言うのも、成年後見に関する登記事項証明書には、ご本人の生年月日、本籍、住所地などが記載されており、正に個人情報の塊ですので、誰でも取得できてしまうと問題だからです。
この登記事項証明書が成年後見人の資格を証明するものになりますので、通常は、成年後見人などが銀行など様々な手続を行うために取得します。

なお、取得するためには、東京法務局に郵送で請求を行うか、法務局もしくは地方法務局の窓口で請求を行う必要があります。
手数料は1通550円ですが、事務手数料ですので、ご本人の財産から頂戴するのが一般的かと思います。
銀行手続などを行う際は「登記事項証明書が必要か」という点を事前に確認しておくとよいでしょう。

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ