成年後見のはなし~成年後見人は誰が決める?~

掲載日:2021.07.17

成年後見制度を利用しようとする場合、誰に成年後見人になってもらうかという問題があります。
成年後見人は、司法書士などの専門家に限らず、ご親族でもなることができますので、ご本人の事情に合わせてより適任な方になってもらうべきでしょう。

実際に、申立をする際には、候補者として成年後見人を指名をすることができるので、希望の方を選んでもらえるようにすることができます。
ですが、これは絶対的なものではなく、最終的には家庭裁判所が決めることになっていますので、選ばれた成年後見人に納得できなくても、これに異議を唱えることはできません。
例えば、ご親族を指名したのに司法書士が選ばれた、という場合でも、成年後見人の交代や申立の取下げを行うことはできません。これは少し違和感があるかもしれませんね。

それでも、もし成年後見人になってもらいたい方がいるのであれば、申立の際に希望を伝えましょう。
この場合は、候補者の履歴書(候補者身上書)も併せて提出することになり、ご本人との利害関係などが調査されます。
候補者が選ばれる可能性がどれくらいあるのか、もしかすると家庭裁判所から見込みを聞くことができるかもしませんので、併せて確認してみるとよいでしょう。

では、また次回お楽しみに!