振り込め詐欺!?~怪しいお知らせに注意!~

掲載日:2019.05.21

少し前のことなのですが、知人宛に画像のようなハガキが届きました。
内容を要約すると、「あなたは訴えられています。このままだと大変なことになるので期限までに連絡してください。」という感じです。

私は司法書士ですので、これが明らかな偽物であることはすぐにわかるのですが、もしかすると信じてしまう方がいらしゃるのではないでしょうか。
このような内容のハガキ又は手紙を受け取られた方は、慌てて連絡をしないようにしてください。何らかの詐欺に巻き込まれる可能性がありますので、非常に危険です。
冷静になって、その書類が本物なのかどうか、慎重に考えましょう。

今回のハガキ、間違い探しをしてみると面白かったので、いくつか挙げてみます。
まず、「事件番号」です。通常1審の場合(民)ではなく、(ワ)となりますので、何だか変ですね。似せたようですが、やはり本物とは異なります。
次に、差出人が「民事紛争相談センター」とありますが、これは恐らく「紛争解決センター」の間違いかと思います。もしそうだとしても、紛争解決センターは弁護士会が運営する機関であり、そこが裁判の開始を通知することなどありません。
ハガキに記載された住所は日本弁護士会の会館所在地でしたので、弁護士の関連団体かのように装うつもりだったのではないでしょうか。

最後に、このようなハガキが偽物であることをどうやって見抜けばよいのか、ということですが、一番簡単なのは、「自分で調べ直すこと」です。
例えば、今回の連絡先の電話番号をインターネットで検索してみると、すぐに「架空請求なので注意してください」というような記事が見つかります。
本物であれば、該当する機関のホームページが出て来るはずです。
もしご自身で調べるのが難しい場合は、当事務所にお問い合わせいただければと思います。
また、司法書士会の無料相談でもこういった相談に対応できますので、ぜひご利用ください。

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ