家の名義変更のはなし~土地を2つに分ける?【分筆】~

掲載日:2018.11.08


1つの土地を所有している場合に、その土地の一部分だけ譲渡するという名義変更(登記)は行うことができません。

このような場合は、まずは売却の前提として土地を2つに分ける作業が必要です。これを「分筆(登記)」と言います。
※これと勘違いしがちなものとして「共有」というものもありますが、これは複数人で1つの土地の権利を持っている状態のことで、物的に一部分を所有しているわけではありません。

分筆することにより、例えば「札幌市北区〇〇町1番1」という土地が「札幌市北区〇〇町1番1」と「札幌市北区〇〇町1番2」という2つの土地に分かれます。
この2つの土地の記録(所有者など)は分かれる前の土地と全く同じものですので、改めて所有者の登記などをする必要はありません。

分筆を行うためには測量が必要になることも多いので、費用的には少し負担になってしまうかもしれません。
土地の一部の譲渡を検討されている方は、分筆手続のための費用と時間が必要になることにご注意ください。

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ