マニアック法律知識~債権者代位権?~

掲載日:2016.09.07

債権者代位権図のように、債務者が第三者に対して債権を有している場合、債権者が債務者の代わりにその権利を行使することを「債権者代位権」といいます。
※民法第423条第1項:債権者は、事故の債権を保全するため、債務者に属する権利を行使することができる。~略

例えば、お金を貸した相手に資産がなくとも、債務者がさらに第三者にお金を貸しているようなときに、これを債権者が代わりに回収することで債務者の資産を増やす目的があります。
債務者の財産状況が回復すれば、債権者は債務者からお金を返してもらえますよね。

これは、債務者が第三者に貸し付けをすることで意図的に資産がない状況を作り出すこことができてしまう、ということが背景にあります。
資産がなければ、債権者は貸金を回収できず、泣き寝入りになってしまいますよね。
中には、債務者が第三者と共謀して、見た目だけの貸付(実際には後日返金)をして、債権者からの請求を逃れようとするケースもあるのです。

債権者代理権は、このようなことを防ぐためにあるのです。

ただ、実際にこれを利用する機会は多くないと思いますが・・・

では、また次回お楽しみに!

司法書士 たつみ