相続のはなし~相続財産の調査~

掲載日:2016.03.01

相続財産の調査過去の記事で「相続人の調査」について触れましたが、今回は「相続財産の調査」についてです。

相続が開始した場合、「誰が相続するのか」と同時に「何を相続するのか」という問題がありますね。この「何を」というのが相続財産です。

相続人が、亡くなった方(被相続人)の財産をすべて把握していればよいのですが、そうではない場合が少なくありません。
むしろ、被相続人が家族に何も伝えず亡くなってしまうことも多いのではないかと思います。

そうすると、相続人は「何を相続するのか」ということを調べなければなりませんね。
しかし、困ったことに、現在はこれらをすべて一度に(一か所で)確認する方法はありません。
不動産、預貯金、株、債券、自動車など「一つずつ調べていく」ということになります。

まずは被相続人の通帳やご本人宛の書類を手掛かりに、どのような財産があるかというヒントを集め、整理していくことになるかと思います。
なかなか根気のいる作業ですが、相続財産の有無は、相続放棄をするかどうかの判断基準にもなりますので、非常に重要です。
できる限りしっかり相続財産を調べてから相続手続を行うようにしましょう!

では、また次回をお楽しみに!