大人のための法律教室⑥~クレジットカードのしくみ~

掲載日:2015.09.17

大人のための法律教室(第9回)大人になると、何かとクレジットカードを作る機会が増えますよね。

一般的に、クレジットカードは買い物をする際に利用することが多いかと思います。
高額な物を購入する時など、現金がなくても支払いができる非常に便利なものなので、多くの方が利用しています。

しかし、一方で、クレジットカードのしくみを理解して使っている方というのは意外に少ないのではないでしょうか。
単純に、「使った分を後日まとめて支払えばいい」と考えていませんか?

実は、クレジットカードのしくみは、基本的に「立て替え」です。
この「立て替え」は、カード会社に商品代金を支払ってもらい(①)、カード利用者は商品を受け取り(②)、後日カード会社に立替金を返済(③)する、という3者の関係です。
代わりに支払ってもらったお金を後日返済する、ということは、「借金と同じ」です。
そして、カード会社は、利用者もしくは店側からカードの利用手数料を受け取ります。この手数料が借金でいうところの「利息」に相当します。

カードを使う時にその意識はないかもしれませんが、その実態は「短期の借り入れ」なのです。
当然、返済ができなければカード会社から催促されますし、最悪の場合訴訟まで至るケースもあります。

借金が悪いというわけではありませんが、クレジットカードを利用する際は「自分のお金を使っているのではなく、短期の借り入れをしている」という意識を持つことは大事なことだと思います。

ということで、カードは賢く、上手に使いましょう!(何かのCMみたいですね)